2010年12月27日月曜日

利益の本質

経営をやっていくうえで大切なことは、
利益を残して、拡大への蓄えをしておき、拡大マーケットに対する投資をしっかりと行うこと。

上記のことは、誰でもわかっているはずなのですが
利益とは、本質的に何なのでしょうか?

例えば、マクドナルドのビックマックはつい先日期間限定で200円だったのですが
この商品の定価は300円くらい。200円で売ってくれるのであれば常に200円にしてくださいよ!
と思うかもしれませんが、この値段設定というものはどこからきているのか?
そう、場所や店によって様々な値段が定められています。
世界レベルで見ると、ビックマックインデックスという指標で
経済情勢が今は不安定になっているから、正確には計測できませんが、
この数値で世界の労働力に対する賃金水準が分かる、というものです。

さて、経営システム的なチョットコラムはさておき、
利益の話に戻ります。利益は勝手に決まるものではなく人が決めるもの。
商品やサービスに対しての適性値。
サービスを受けてもいいというお客さんの付加価値獲得額ともいえると思います。
なので、商店で経営者の欲で利益を多く取ると、客離れが起きて衰退するだけです。

最近はインターネットでモノやサービスの価格比較が出来たり
適正価格についての啓蒙がいたるところでされているので詐欺的な商売は駆逐されるでしょう。
真っ当な方法で利益を出すには、商品力、サービス力の徹底的な向上しかないように思われます。

2010年12月24日金曜日

メディアミックス

リアル店舗とインターネットの融合で消費を促進して
流通を上げるのはこの数年で急速に浸透した。

しかし、この進化系としていかに消費者とリレーションシップを築くかということが大切なのか、
を問う購買システムが出てきた。
いわゆる即時性を”見える化”するシステムで、twitterなどを連携してマーケティングする手法
最近ではフラッシュマーケティングといわれています。
このやり方が浸透していくと、リアル店舗や事務所などの集客の方法もさらに発展すると思われます。
それによりリアルマーケットはITの導入が不可欠になり、
導入が遅れている商店は廃れることが予測されます。

その先には、ITだけでなく顧客とコミュニケーションを図る複合的なツールを用いて
(いわゆるこれがメディアミックス)顧客獲得することが大切になります。

携帯電話を含めたITマーケティングツールは、本当に広告と親和性が高いものなので
自分の住んでいる場所や興味深く調べている場所を検索した後の行動を促しやすいであろう。

そもそも情報が氾濫して、消費者主導のマーケットが拡大したからこそ
印象に残り、さらに信頼できる商店作りは最も重要になるでしょう。

2010年12月21日火曜日

日本人にはもう売るな!2

先日書いた記事の続きで、
具体的な海外の顧客を摑む事例について

JR九州の韓国人向けの情報サイト
http://www.jrkyushu.co.jp/korean/

これなんかはお隣の国からの顧客を連れてくるという最大の需要を満たしている好例ではないでしょうか?
鉄道インフラを活かした戦略です。

アメリカの会社が日本の文化アニメマーケットを開こうとしています。
http://www.tokyopop.com/
日本独特の文化は輸出しても、現地の人が興味を持って楽しめると
すると付加価値の提供でマーケットは開拓されます。
日本企業がこちらで大々的に展開してもいいと思うのですが。

海外に対応した日本ファッションのECサイト
http://www.maruione.jp/
これからこの手のサイトは増えていくことが予測されますが
独自の文化、ゴスロリとかギャルのようなファッションは輸出されると面白いと思います。

この本で取り上げられた事例にはまだたくさんありますが、
総じて言えることは、商売であるからには利益つまり稼ぎが出ることがまず根幹にあります。
しかし文化の伝達によって、サービスや商品がエンドユーザや検索者にとって有益であるか?
がこれからも続いていく商売のキーだと思います。

先に書いた記事のUSENのGyaoでも、Youtubeに押されて風前の灯火になったのは
結局利益を確保することをUSENだけに優先したことが、Youtubeのyouザー、いやユーザーにとって
価値のないものに思えたことが一番の敗因だと分析される。
お金と付加価値のバランスは、時と共に変化をつける。
この時代、物やサービスはすぐに陳腐化するので、時代に即応した戦略と勇気ある行動が経営には大切だと思われる総括でした。

2010年12月18日土曜日

日本人にはもう売るな!

友人に借りていて今読んでいる本のタイトルですが、
これは本質的な議論として日本のマーケットの将来やいわゆるマーケットのターゲティングの仕方についての考察をしている本だと思います。

将来的に日本人は2050年に1億人を切り、超高齢化を迎えることが予測されるので
日本のみの消費を考えたら、マーケットは確実に縮小しこの先、先細り廃れていくのみだと考えられますが、そこは自信を失って下を向くわけにはいきません。

さて、どうするのか?
海外に対して攻めていくことです。
いわゆる外人(もう、外人という言い方はやめた方がよいですが)をターゲットに商売をしかける。
日本固有の商品を海外の人に対して売っていくのです。
しかしこれは言葉の壁や輸送障壁がのしかかります。

さて、どうするか?
ネットを使って全ての障壁を乗り越えましょう、という具合の方法論と事例を解説してくれています。

IT企業は世界進出する!というよりも、いかにマーケットとして世界を見るかがキーになるか!?
と考えられる良書です。

2010年12月15日水曜日

栄枯盛衰

先日、宇野康秀氏の退陣が決まったUSENのお話。

記事はITmediaをご参照あれ。
USENの宇野社長が退任。取締役も退任し、今後は「グループ会長」に。2010年10月29日 20時09分 更新
大学時代に、ベンチャー企業の創出の講義で登壇されていたいわゆるカリスマ社長と言われていた宇野氏が率いたUSENだが、Gyaoの赤字、Gyagaの不振、傘下のインテリジェンスの業績低迷などにより
時代の波に飲み込まれて経営破たん寸前にまで追い込まれています。
勢いのあるころは、テレビCMや交通広告などでブランドイメージを拡大していて
就職でも説明会に行ったのですが、とても人気でさらに美女軍団が受付にいて
華やかで将来性がありそうだな~、と感じたものです。
 
ちょっとこじつけるが経営システム的な観点から見ると、
これは企業の栄枯盛衰を代表する事案であり、消費者金融の衰退にも通じるものを感じる。
主力動画配信事業ではマーケットを奪われ、人材事業ではマーケットが縮小するという事態。
消費者金融では、銀行にマーケットを奪われ、総量規制によりマーケットが縮小する流れと全く同じだ。
 
そういえば、先日カラオケ行ったとき、UGAを選択したのですが
いつもの微妙なエコーがなくて、物足りない古いカラオケをしているように思えました。
ここでもコスト削減をしていると思わざるを得ない状況でした。
 
結局”有線”放送の事業に逆戻りして、ぎゃお!という立場になってしまったのは
”USEN”だけに”優先”順位を誤り、”You”tubeに先を行かれたという経営判断や手法により
衰退してしまった感があります。
 

トラフィック

トラフィックという概念。
この言葉の意味するところはみなさんはご存じだろうか?
いわゆる高速道路での交通量と言えば分かりやすいかもしれません。
そもそも高速道路が何故あのような建設費用をかけて作られるのかは
料金所を設けて将来的に費用分を回収できるように計画されているからです。

トラフィックは商売を大きく左右します。
銀座の一等地で広告の看板を立てたり百貨店を出すのと
過疎化した地域で商店をやるのでは”集客力”が全然違います。

インターネット上でトラフィックを作るのは簡単ではありません。
新鮮な情報、役立つ情報を常に提供していかないと人はまずサイトを訪れないからです。
まずはその戦略を考えてからネット上のトラフィックを増やし、商売をするのがよいですね。

一匹狼ならぬ一匹猫
かといって、いわゆる”釣り”行為である
道行く大勢の人のいるところで、騙しをしてはいけません。
ネット上でも騙しの手法がよく見受けられますが
ネットネイティブ世代が一通り大人になるとこの手法は通用しなくなりますよ!

トラフィックも何もない一匹猫を楽しませるマーケットを作ることも
ブルーオーシャン戦略ではないですが、今後のマーケティングでは面白いかもしれません。

実際、過疎化した地域でも効率だけを考えた商売ではなく
土着の人が必要とする個人商店は確実に存在するのですから・・・。

2010年12月14日火曜日

フラッシュマーケティング

今更ながら、グル―ポンなどに代表される共同購入型クーポンのことを考えてみようと思います。

ECサイトにおける共同購入とは違う部分は、在庫を持たないため、
在庫の需要予測をする必要がないとは言えませんが、とにかく情報操作をする、
つまりtwitterやfacebookなどのソーシャルメディアで火を点けることで一気にチケットを完売させる。
売れなければ売買を成立させないことで小ロットの売買を成り立たせない。

ECサイトの共同購入のマーケティングは楽天時に経験したが、本当に在庫の調整と値段設定が難しい。大体売りたい希望の3倍位の在庫を提案していたが、欲を出すと売れ残る。
安くしすぎると利益が飛ぶ。両者のバランスが重要ですが、一番大切なのは集客。
つまり、お客さんが見ていない、さらに言うと最初に人が買わないと全くこのマーケティング手法は
意味をなさないものとなります。
上記の要点部分ではクーポンも同様のことが言えます。

最近特化型のクーポンをよく見ます。
地域特化、業界特化、商品特化?(←これに関しては淘汰されるでしょうが)
特化していることのメリットを考えた場合は、
事業者の持つ顧客との折衝、交渉で、よい条件の契約を得ることで
商品の価値を上げてお客さんに提供することを可能とするので、それなりのメリットがあるでしょう。
しかし、やはり大資本を持つ現段階ではグル―ポン、ポンパレなどが優位であり
この先はもっと優位に立つことが予想されます。
社会的に大資本では入り込めない市場はたくさんあるので、そこを攻めていく事業者も出ているので
今後の展開が気になります。(ex.キャバクラの共同購入クーポンとか)

まだこの形のクーポン、僕は利用したことがないから今度の機会に利用してみないと・・・

2010年12月12日日曜日

会社の人事制度って

会社員であれば一度は考える給与格差。
できない先輩よりも自分の方が給料が少ないのはなぜか?
これこそ年功序列。

しかし、先輩も新人のときに同じように同じことを思い
一生懸命に不満を抱え仕事をして過ごしてきているのだと思う。
確かに若い社員は酷使されて裁量権があり経営の醍醐味を味わえる成果も見えにくい業務をこなす上層部や中堅社員の稼ぎをつくるというのは理解できますが
現場にいる若手社員は納得できないもの、これが続くと身体を壊す!くらいに考えてしまいます。

それでは何故、中堅社員や上層部が給与分配率が多いのか?
答えは簡単、やはり責任がそれだけ重いからです。
若手社員は失敗しても怒られるだけ。(またこれも酷く怒られるのですが。)
責任が重くなると、解雇や損害賠償にまでなります。

中間管理職、部長、リーダーといった肩書の人はメンバーや新人、平社員をまとめて
成果を出させて管理しなければなりません。
自らもプレイヤーとなり、管理もする。ここが一番キツイ仕事だと思います。

そこから上がると管理のみ。
いわゆる怒る、詰めるのが仕事。

人事の評価というものは、仕事の成果だけでなく
責任の比重も分配されて決められているだろうし
目に見えない社内政治的な要素も多分に含まれていると思う。

まぁ、人事部のことは一切知らないから謎ですが、基本的にまじめに成果を出して
無難に上との付き合いをしてかわいがられて、人事への提出書類や自己評価シートを
しっかりと作りこんだら序列の波に乗ることが出来るものだと思います。

会社から出たときは、個人事業主。
個人事業主の場合はとても簡単な評価です。
なぜなら、稼いだら稼いだだけ評価が上がる。というものです。
しかし、逆に無収入の危機にも直面します。

さて、経営的な味方をすると
やはり会社の商品やサービスがしっかりした企業の方がそれだけ給与は多いものです。
なぜならば先輩や創業者が苦労して商品やサービス、ブランドを築き上げたからです。
その代わり、先輩社員の方が多くもらっているという訳です。
今の苦労よりも過去の苦労が評価されるのもそのためだと思います。

不況の今は、過去の苦労が評価されにくいため(会社に余裕がないため)
今現段階で成果を出せない人はyou're fired!となるわけですね。コワっ!

2010年12月11日土曜日

資格についての考察

みなさんは何か資格をもっていますか?
整体師や鍼灸師、美容師、弁護士、医師、・・・・
これは国家資格であり、国家が認定していて
むしろ資格がないと仕事が許されない職業。
世間一般に「手に職をつける」とはこのことを言うのだろう。

しかし、表題に挙げたここで取り上げる資格は民間の企業が認定したものであったり
ちょっとした技能をcertificateという形でもらえて、resumeなどに書くことができるものです。

このような資格は、自己啓発的な要素が多々含んでいて
能力開発を促すことを目的としています。
営業だから財務なんて分からなくてよい、ではなく
財務が出来るからこそ、BS,PLを総合的に見て
クライアントさんの売上向上のコンサルティングを出来る!
というのがやはり理想だと思います。ただの自社のマーケティングツールを売りさばいて
オレはできる営業マンだとか、あり得ないことです。
全てはクライアントさんの売上が上がり、そこからお金をいただくのが営業。
財務や数字を読めるのが理想です。(できれば人事マネジメントや在庫管理の知識もあるとなおよい。)

かく言う私は簿記の3級を3回目の受験にして取得(どんだけアホやねん)。
経営システム工学的な視点では、資格のマーケットは不況になるほど拡大するようで
実際に簿記3級でも受験者数が113,227名と過去最高を記録しています。
この10年で2倍くらいになっているのではないでしょうか?
次はYahoo!リスティング広告の資格を取ろうと思います。
ネットマーケのプロを目指すには必須だと考えているので。
不況になると資格取得を目指す人が増えるのは、単に将来を考えて勉強するからというだけでなく失業率が高く、仕事なくなってやることがなくなるからという
逆説的な発想もありますが、正に的をついた意見でもありますね。

余談;
危険物取扱技術者は国家資格か分かりませんが、
そういえば雨上がり決死隊の蛍原さんが持っていて硫酸などの危険な化学物質の瓶を
”移動させることができる!”資格だと宮迫さんが言っていました。意味ないやん。
ということで使わない資格は・・・取る必要ないですね。

2010年12月10日金曜日

楽天の英語公用語化

今回は、以前に所属していた会社の話。
社長の三木谷氏が2012年に英語の完全公用語化を発表したのだが
当時からの同期などは英語を話すことはまず不可能だという話をしていた。
商社や製造業の海外展開は納得できるが、純粋なITサービスでのこのメリットを挙げてみようと思う。

①メディアの注目を受けることで、株価の上昇、ブランドの向上
②企業のフラッグ=ブランドの海外での拡大
③海外の楽天会員の獲得?
④貿易をにらんでの商社化、こうなると財閥化を目指すこと

ちょっと挙げてみたが、実質的な商品を作るわけではないので
人件費や土着の常識から生まれる問題点が海外展開を阻みそうな予感がする。
ブランドの醸成を目指しているのはすごくいいアピールになるだろうし
外資を目指す優秀な社員は集まると思う。

特に中国では、ECだけでなく貿易も含めてすでにアリババが占領しているので
入り込む余地があるのか?とさえ思ってしまう。
しかし、ここは不可能を可能にしてきた楽天。
この先が楽しみであることはいうまでもないです。

中国での楽天市場は楽酷天です。ブランドのコピー商品などの酷い商品が売られてるのか・・・
という漢字ひとつで意味が異なることからも、障壁があるのを痛感する。

英語の勉強をしている私にとってはこの会社は良い環境だと思うのですが。
あら、辞めちゃったんだった。

2010年12月9日木曜日

マクドナルドの配達サービス

外食の勝ち組のマクドナルド、何故勝ち組みなのか?
新しいツールやシステムをいち早く導入するスピードが早いことが挙げられます。

EX)携帯決済IDやクーポンサービス、nintendoDSのゲーマーを刺激して来店を促す施策。
さらに単価を上げるための高級志向の制服変更(←これは個人的には好きではないです。)
正にIT化やエンターテイメントを戦略の一環として取りこんで顧客獲得に乗り出す姿勢が出ています。

ここで挙げたいものとして、最近ニュースになった”宅配サービス”。
中食、つまりピザや弁当などは宅配というのも通用しそうだが、外食の宅配はなかなか発想としては新しい、いや、昔からそばなどの配達はあったのだ。それを新しい形で出す姿勢がマクド
中食のネット予約サービスの出前館(現在約10,000店舗加盟)とか、
なかなかアイデアは素晴らしいと思っていたのですが
大企業が資本を投下してシステム化すると勝てないように思われます。(隙間が隙間ではなくなるから)まぁ、今のとことテストマーケティング中で都心のごく一部のみが対象となっているようですが。

余談になるが、経営システム的な視点では
マクドの待ち行列モデルも、実は大学の近くにあった店舗でリトルの公式という
待ち行列を解消するモデルを用いて客の導線を実際にモニタリングして研究していた
研究室がありました。(早稲田大学理工学部経営システム工学科の研究室です)
ブランド力のある企業では、大学も協力体制を作ります。ブランド戦略もどんぴしゃり!

一度は大幅な減収を体験し、停滞した企業もマーケティング施策でV字回復を果たせる。
一度は”負けど”今は外食の勝ち組の”マクド”
ときれいに整いました。

googleとyahoo!の提携による検索の動向

過日にgoogleとyahoo!の検索システムの提携があって久しく
今はすでに実装されているのですが、この結果、
今のお客さんの有効新規顧客の流入数がかなり減った。

今まではyahoo!に力を入れて上位表示を維持してきたのだが、googleの上位表示がやはり外部リンク主導となれば、業者にお金を払ったもん勝ち(リンクを大量買収したもの勝ち)になるように思われる。

正攻法のSEOというものがあるのかは答えはないのだろうが、内部施策を徹底して
あとはgoogleサイトランクの高い被リンクの獲得に勤しむしかないのだろうと現段階では考えている。

正に検索エンジンに踊らされた提携騒動。
個人的にはネット上のgoogleの支配力が上がったとしか言いようがない。
経営システム的には、シェアを支配したgoogleさんは、total quality controlをしやすくなった。
とむすびましょう。
なぜならば、収益がyahoo!からも見込めて、さらに検索のシェアまで奪ってしまった
正に一石二鳥の構図だからです。
最近googleはgrouponも買収しようとして拒否されたようなのですが
grouponを個人的に褒め称えたいと思います。
傘下に入ったらgoogrouponとかいう名前にされそう・・・。ながっ